Z世代動画の視聴スタイル

Z世代動画の視聴スタイル

最終更新日:2024/11/05

新型コロナウイルスの感染拡大は、世界中の人々の日常生活に大きな変化をもたらしましたが、特にZ世代における影響は顕著です。その中でも大学教育は、リモート授業の普及という未曾有の変化を経験しています。この記事では、新しいメディア環境下での大学生の学習行動とエンターテインメントの視聴スタイルに焦点を当て、特にZ世代の動画コンテンツに対する考え方に迫ります。 

採用ツールとして、ブランディングや動画を検討されている企業様には有益な情報となると思いますので、ぜひ最後までご覧ください。

学習としての視聴 

新型コロナウイルスの流行により、多くの大学がリモート授業を導入しました。これにより、学生たちは従来の教室での学習から、オンライン上での自律的な学習スタイルへと移行を余儀なくされました。一連の報道によると、約9割の学生が講義動画を視聴しており、その中のほとんどが倍速やスキップ視聴を活用しているそうです。この現象は、デジタルネイティブであるZ世代の学生たちが、情報を効率的に処理しようとする姿勢を示しています。 

実際に大学側に聞いてみると、リアル授業では、内容が冗長になりがちという傾向があったそうですが、オンライン授業では、授業そのものがより簡潔かつシンプルになり、理解しやすくなる工夫がされていたそうです。さらに、オンライン授業の動画はいつでも繰り返し視聴できるため、学生は自分のペースで学習を進めることができます。この柔軟性とアクセスの容易さが、倍速・スキップ視聴を促進していると考えられます。 

エンターテインメントとしての視聴 

Z世代の学生たちは、学習スタイルだけでなく、エンターテインメントの視聴方法においても独自のアプローチを取っています。スマートフォンやタブレットなどのデバイスを活用して、動画ストリーミングサービスやソーシャルメディアプラットフォームでの動画視聴が一般的です。こうしたプラットフォームでは、視聴者がコンテンツを自由に選択し、自分の興味やニーズに合わせて視聴することが可能です。 

「タイパ」への注目 

Z世代の間では、「タイパ(タイム・パフォーマンス)」という概念が重視されています。これは、限られた時間の中でどれだけ多くの情報を得られるか、また、その情報からどれだけの満足を得られるかを指すものです。動画コンテンツの倍速視聴やスキップ機能は、この「タイパ」を最大化するための手段として利用されています。 

YouTubeやその他のオンライン教育アプリにより、教育のアクセス性と方法論において革新的な変化を遂げています。特にYouTubeは、受験勉強のための主要なツールとして浮上しています。この変化は、学習者が自身の学習ペースやスタイルに合わせて学ぶことができるという新たな環境をつくることとなりました。 

YouTubeの教育への影響 

YouTubeは、特に高校生の間で学習ツールとしての人気が高く、多くの学生が大学受験の準備にYouTube動画を活用しています。英語や歴史などの科目に関するコンテンツのほか、お笑い芸人が提供する授業動画など、多様なコンテンツが学生たちの学習意欲を刺激しています。これらの動画は、学習者に対してよりリラックスした形で知識を提供し、従来の教科書や授業形式では得られなかった視点や理解へとつながっています。 

また、情報を効率的に処理しようとする現代の傾向もあって、YouTubeの倍速視聴機能を通じて支持を得ているとも言われています。高校生や大学生の、時間を節約しつつも内容を深く理解するために、倍速視聴を利用するというこの習慣は、受験勉強中に培ったものであり、今後もその価値は変わらないと考えられています。 

YouTubeが就職活動に影響を与えてくる 

YouTubeやその他のデジタルメディアが教育に果たす役割は、今後さらに重要になってくると同時に、これからの世代のコンテンツの視聴スタイルにも関係してきます。 

今後、採用において企業側はリクルートサイト、SNS、パンフレット、採用動画などで、彼らのコンテンツへの視聴スタイルを理解した上で、採用戦略を考えることが重要となってきます。情報の伝達方法だけでなく、就職活動そのものに対するアプローチ方法においても、大きな変革をもたらす可能性があるからです。学生が自らの興味や必要に応じてコンテンツを選択し、自主的に情報を取得できる環境は、就職活動の平等性を高め、そういった環境を準備できているかどうかがスタンダードとなってくるはずです。 

動画の撮影風景

スマートフォン使用の二面性 

デジタル時代において、日常生活のあらゆる場面でスマホが存在します。 

コロナ禍の影響により、スマートフォンの使用が増えた一方で、実は学生の多くがその使用頻度を減らしたいとも考えています。Z世代のスクリーンタイムに対する意識を以前にも増して高め、多くの人が使用時間を減らすことを望む反動を生み出しているのです。 

質の高いコンテンツへのアクセス欲求は、使用時間を減らすためにできるだけ無駄なコンテンツ視聴を避けたいという考えにつながっているのかもしれません。 

デジタルだけでなくオフラインでの採用戦略も必要であることを再認識させられます。 

動画の撮影風景

効率的な質の高いコンテンツ消費 

エンタメ動画視聴においても、Z世代は「ネタバレ視聴」の増加や倍速視聴の定常化など、効率的に質の高いコンテンツに触れたいという願望を持っています。これは時間を無駄にしたくない、面白くないコンテンツに時間を費やしたくないという背景からきています。さらに、良いものだけに接したいという強い欲求が、映画や音楽などのエンターテイメントコンテンツの消費態度にも影響しています。 

サブスクリプションサービスの普及により、若い世代は個々のコンテンツに対価を払っている感覚が薄れがちです。それよりも、できるだけ効率的に良いコンテンツに触れたいという気持ちが強いと言えるでしょう。この傾向は、情報過多の時代において、質に対する価値観が変化していることを示しています。 

まとめ

コロナ禍による生活様式の変化は、スマートフォン利用の増加やメディア接触の多様化を加速させ、個人の時間管理への意識を高めました。 

また、Z世代のコンテンツ視聴スタイルが採用動画だけではなく、就職活動そのものにも大きな変化をもたらしています。オンラインでのインターン、説明会、面接などが代表例です。 

コンテンツとの関わり方に新たな潮流が生まれています。Z世代は、テレビの地上波放送に依然として高い関心を持ちつつも、見逃し配信や音楽ストリーミングといった新しいメディア形式を積極的に取り入れ、自分のライフスタイルに合わせたコンテンツ消費を求めています。 

コンテンツや広告に対しては、共感度の高い、直接的で強いメッセージが求められるようになっています。Z世代は情報の氾濫する中で、自分の時間を有意義に使いたいという強い意識を持っており、そのためにはコンテンツの質や広告の出し方が重要な要素となります。特に、個人化された広告や、ユーザーの時間を尊重したコンテンツの提供が、Z世代にとっての鍵となっていることが明らかになっています。 

彼らのニーズに応えることが採用成功のカギとなっており、そのためには、革新的なアプローチを取り入れる必要があることが示されています。コンテンツの力がZ世代にも響くためには、彼らが重視する価値観を理解し、それに基づいたコンテンツ提供が不可欠になってくるのです。 

Galaxiaでは採用動画だけでなくリクルートサイト、パンフレット、SNS運用などにおいて魅力あるコンテンツ企画からサポートいたします。 

新卒採用において、インパクトを残すことができていない、うまく学生に採用メッセージを伝えることができていないとお悩みがあれば、ご相談ください。 

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この記事を書いた人
上杉勇熙(うえすぎ ゆうき)
上杉勇熙(うえすぎ ゆうき)

株式会社Galaxiaの代表取締役。明治大学卒業後、生命保険会社に入社し、営業の最前線で活躍。豊富な営業経験と卓越したマネジメントスキルを活かし、Webマーケティング事業で起業。SEOやコンテンツ戦略において高い専門性を持ち、クライアントのデジタルプレゼンスを飛躍的に向上させることに情熱を注いでいる。

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