Google Analytics入門:忙しい担当者のための基本指標ガイド 

Google Analytics入門:忙しい担当者のための基本指標ガイド 

最終更新日:2024/09/13

1. はじめに 

こんにちは、株式会社Galaxiaです!Webサイト・ホームページを立ち上げた時のあのワクワク感、覚えていますか?「これでお客様がどんどん増えるぞ!」と期待しつつ、日々の業務に追われ、気づけばあの期待感もどこかに消えてしまい、Google Analytics(GA)の画面はほとんど開かずじまい……なんてことはありませんか? 

「ホームページを作成した時には、分析が大事だと意気込んでいたけど、今じゃそんな時間がない!」なんて声が聞こえてきそうですね。さらには、定期的に送られてくる分析レポートを見ても、「ふーん、で?」といった具合で、正直何が何だか分からずに流し見している方も少なくないでしょう。 

でも安心してください!今回の記事は、そんな忙しい皆様に向けてお届けします。 

GA(Googleアナリティクス)の膨大なデータの海に溺れるのではなく、まずは「セッション」「ユーザー」「ページビュー」という、分析の基礎中の基礎となる3つの指標だけをしっかり押さえてみませんか? 

これらの指標を理解することで、まるで謎解きのようにWebサイトのパフォーマンスが見えてくるはずです。データを読む楽しさに気づけば、次第に分析にも興味が湧いてくるかもしれません。 

GAは難しそう……と敬遠していた方も、この記事を読めば、少しはデータと仲良くなれるかも? 

それでは、最後までお付き合いください! 

2. Google Analyticsの基本 

さて、ここからは本題に入っていきましょう。今回の旅の舞台は、ホームページの裏側で繰り広げられるデータの世界。その案内役となるのが、「Google Analytics」、通称GAです。このツールを使えば、あなたのサイトにどれだけの人が訪れ、どのページが人気なのか、どんなデバイスで見られているのか、さらにはその訪問者がどんな行動をとっているのか、まるで探偵のように追跡することができるんです。 

Google Analyticsとは? 

まず、Google Analyticsが何者かを理解しましょう。GAは、Googleが提供している「Webサイトのアクセス解析ツール」です。名前に「Google」と付いているだけあって、信頼性や機能の豊富さはお墨付き。しかも、この超高性能なツール、実は基本的な機能を無料で使えるんです!無料という言葉を聞いて、少しホッとした方もいるのでは? 

では、このGA、具体的にどんなことができるのでしょうか。GAは、Webサイトに訪れるユーザーの行動を追跡し、そのデータを整理し、わかりやすく可視化してくれる魔法のツールです。たとえば、あなたのサイトに何人が訪れたのか、彼らがどのページをどれくらいの時間見ていたのか、どのページで離脱してしまったのか、そしてどのデバイス(スマホ、タブレット、PCなど)を使ってアクセスしているのか、といった情報が一目瞭然に! 

GAのデータは“Webサイトの健康診断書” 

GAを一言で表すならば、Webサイトの「健康診断書」と言えるでしょう。サイトを運営する中で、「今月のアクセスはどうだった?」とか「新しく公開した記事、どれだけ読まれているんだろう?」なんて疑問を抱くことがあると思います。そんなとき、GAのデータを見ることで、サイトの“健康状態”をチェックすることができるのです。 

たとえば、ある日突然アクセス数が急降下しているとします。その理由は、GAを使えば一目瞭然かもしれません。ユーザーが特定のページで立ち往生していたり、デザインやコンテンツに問題があることが原因かもしれない。逆に、新しいキャンペーンを打ち出したら、アクセスが急増したなんてことも。GAは、こうしたサイトの“体調の変化”をいち早くキャッチし、改善のヒントを教えてくれる頼もしいドクターのような存在なんです。 

GAで得られるデータのパワー 

GAが提供するデータはまさに無限大。それぞれのデータは、あなただけの“ホームページの物語”を語ってくれます。ユーザーがどこから来て、何をして、どこで去っていくのか。GAを活用すれば、あなたのサイトがどう動いているのか、何がうまくいっていて、何が改善の余地があるのかを、データという視点から理解することができるのです。 

そして、GAのデータを活用することで、例えば「このページはよく読まれているから、もっとコンテンツを充実させよう」とか「このページでみんなが離脱しているから、改善が必要だな」という具体的なアクションを取ることができます。これが、GAを使うことの最大のメリットです。 

GAを使いこなすことで、単にデータを眺めるだけでなく、あなたのサイトのパフォーマンスを最大化するための手段を見つけ出すことができるのです。サイト運営を成功に導くために、GAというツールは欠かせないパートナーと言えます。 

このように、Google Analyticsはあなたのサイトの隠れた力を引き出すための最強のツールなのです。 

GoogleAnalyticsの登録方法はこちらを参考ください 

3. 基本指標の理解 

さて、Google Analyticsの世界に足を踏み入れたあなたに、次に紹介するのは「基本指標」という重要なコンセプトです。この指標たちが、ウェブサイトのパフォーマンスを測るためのメジャーや体重計のような役割を果たします。つまり、これらの数字を理解すれば、あなたのウェブサイトがどれくらい元気で、どんな状態にあるのかを正確に把握できるようになるんです。今回はその中でも特に重要な3つの指標、「セッション」「ユーザー」「ページビュー(PV)」について詳しく見ていきましょう。 

セッション:Webサイト訪問者の始まりから終わりまで 

「セッション」という指標は、Web解析の世界における重要な指標です。これは、一人のユーザーがあなたのサイトを訪れ、様々なページを探索し、最終的にサイトを去るまでの一連の流れを表しています。 

具体的に想像してみましょう。ある好奇心旺盛なユーザーが、検索エンジンからあなたのサイトに訪れました。まずはトップページで全体像を把握し、次にブログ記事で情報収集し、最後にお問い合わせページに辿り着くかもしれません。この一連の流れが「1つのセッション」としてカウントされるのです。さらに興味深いのは、同じユーザーが30分以上経過後に再びサイトを訪れた場合、それは新しいセッションとして記録されることです。このように、セッションはユーザーのサイトへの関心度や没頭度を測る貴重な指標となっています。 

セッション数が増えると、あなたのサイトが多くの人に訪問されていることがわかります。これは喜ばしいことですが、ちょっと想像してみてください。 

そのセッションの中に、何度も何度もあなたのサイトに足を運んでいるユーザー、つまり「リピーター」がいたらどうでしょうか?嬉しくなりませんか? 

まるで、あなたのファンになってくれたような感覚ですよね。毎回新しい情報を読みたくて、いつも来てくれる。そんな風に、リピーターがサイトに戻ってくるのは、あなたが提供しているコンテンツや情報がユーザーにとって価値があり、何度も読み返す価値があると感じているからなんです。 

でも、もしセッション数が減少しているのなら?もしかしたら、リピーターがコンテンツに飽きているのかもしれません。これは、記事の内容が少し弱くなってしまった、あるいは新しいコンテンツが読者の期待に応えられていない可能性があります。 

だからこそ、セッション分析は非常に重要です。これによって、あなたのサイトがどれだけ訪問者にとって魅力的で、繰り返し訪問したくなるものなのかもわかるのです。 

さて、次はそのセッションの中で非常に重要な役割を果たしている「ユーザー」についてお話ししましょう。リピーターも含め、どんなユーザーがあなたのサイトを訪れているのか、しっかり理解することが成功へのカギになります。 

ユーザー:訪問者の理解を深める 

次に重要なのは「ユーザー」という指標です。このユーザー数は、特定の期間内にあなたのホームページを訪れた人数を示します。この期間中にサイトを訪れた人数は一度だけカウントされ、同じ人が何度訪問しても重複してカウントされることはありません。 

Google Analyticsはこのユーザーが新規なのか、過去にも訪問したことがあるリピーターなのかを区別して記録しています。これにより、その期間内に新たに訪問した人(新規ユーザー)と、以前に訪問したことがあり再度訪問した人(リピーター)を区別して分析することができます。 

具体的には、過去にも訪れたことがあり、この期間に再度訪れたユーザーが何人いるのかがわかるということです。 

このリピーターの数が増えている場合、それはあなたのサイトがユーザーにとって魅力的であり、再訪を促す力があることを示しています。一方で、新規ユーザーの数が増えている場合は、サイトが新しい訪問者を引きつける力を持っていることを意味します。 

このように、ユーザー指標を理解することで、あなたのサイトにどれだけの人が訪れ、その中でどれだけの人がリピーターとして再訪しているのかを把握することができます。この情報は、サイトのパフォーマンスを評価し、どのように改善していくべきかを考える上で非常に重要なデータとなります。 

ユニークユーザーとは?  

ユニークユーザー(Unique User)とは、特定の期間内にウェブサイトを訪問した重複しないユーザーの数を指します。同じユーザーが何度も訪問しても、一度だけカウントされるため、純粋な訪問者の数を把握するのに役立ちます。ユニークユーザーの数は、ウェブサイトの実際の訪問者数を反映し、サイトの人気度や新規訪問者の引きつけ力を評価するための重要な指標となります。 

話を先ほどのセッションと合わせて考えてみましょう。 

ユーザーを重複カウントしない中で、セッション数がユーザー数よりかなり多いということは、以下のことが言えるのです。 

  1. リピーターが多い セッション数がユーザー数よりも多いということは、同じユーザーが繰り返しサイトを訪問している可能性が高いです。これは、そのユーザーがサイトに強い関心を持っていて、何度も訪れる理由があることを示唆しています。リピーターが多いということは、サイトのコンテンツがユーザーにとって魅力的であり、価値を提供していると考えられます。 
  1. ユーザーのエンゲージメントが高い 同じユーザーが短期間のうちに複数回訪問している場合、そのユーザーはサイト内で積極的に活動している、あるいは複数のページを参照したり、特定の目的でサイトにアクセスしたりしている可能性があります。これにより、ユーザーのエンゲージメントが高いことがわかります。高いエンゲージメントは、コンテンツの質や使いやすさが高いレベルにあることを示す良い指標です。 
  1. ユーザーが複数の目的で訪問している ユーザーが異なる目的やニーズでサイトを訪問している可能性もあります。例えば、最初のセッションでは商品を調べ、次のセッションでは購入を検討し、さらに次のセッションでは実際に購入する、といった行動パターンが考えられます。このようなケースでは、サイトがユーザーの複数のニーズに対応できていることがわかります。 

セッション数がユーザー数を大きく上回ることは、サイトの内容や機能がユーザーにとって十分な価値を提供しており、彼らが再訪問を望むような状況を作り出していることを示している可能性が高いといことです。ユーザーの行動パターンやエンゲージメントを分析することで、さらに詳細なインサイトを得ることもできるのがGoogleAnalyticsのすごい点です。 

ページビュー(PV):訪れた風景の数 

最後に注目すべき重要な指標は「ページビュー(PV)」です。この指標は、ユーザーがあなたのサイト内で閲覧したページの総数を表します。ページビューは、サイトの人気度や利用状況を把握する上で非常に有用な情報源となります。 

具体例を挙げると、1人のユーザーがリクルートサイトを訪れ、その後キャリア情報、社員インタビュー、そして採用情報のページを順に閲覧した場合、合計で4つのページビューがカウントされます。この数値が高ければ高いほど、ユーザーがあなたのサイトに深い関心を持ち、多様なコンテンツを探索していることを示唆します。反対に、ページビューが低い場合は、ユーザーがサイトに滞在する時間が短く、十分な情報を得られていない可能性があります。 

Google Analyticsを活用してページビューを詳細に分析することで、どのページが最も注目を集めているか、また、どのページがあまり閲覧されていないかを正確に把握することができます。この情報は、サイト内のコンテンツ戦略を最適化する際の貴重な指針となります。例えば、特定の求人情報ページのページビューが突出して高い場合、その職種や条件が求職者の関心を強く引いていることがわかります。逆に、閲覧数の低いページは、コンテンツの見直しや、サイト内でのアクセシビリティの改善が必要かもしれません。 

さらに、ページビューと滞在時間を組み合わせて分析することで、ユーザーの行動パターンをより深く理解することができます。例えば、ページビューは多いがページごとの滞在時間が短い場合、ユーザーが求める情報を素早く見つけられていない可能性があります。このような洞察は、サイトの構造やナビゲーションの改善に役立ちます。 

このように、ページビューという指標を適切に活用することで、リクルートサイトの効果的な改善と、求職者のニーズにより適したコンテンツ提供が可能となります。これにより、サイトの魅力度を高め、最終的には優秀な人材の獲得につながる可能性が高まるのです。 

これらの指標を組み合わせて見えてくるもの 

セッション、ユーザー、ページビューという3つの指標は、それぞれがWebサイトにとって重要な指標となります。セッションは訪問の頻度と深さを示す指標で、ユーザーのエンゲージメントレベルを反映します。ユーザー数は、実際にサイトに興味を持った個別の人数を表します。そして、ページビューは、サイト内のコンテンツがどれだけ閲覧されているかを明らかにし、各ページの人気度や重要性を浮き彫りにします。 

これら3つの指標を巧みに組み合わせて分析することで、あなたのサイトの「健康状態」が明確になります。例えば、ユーザー数に対してセッション数が非常に多い場合、リピーターが多いことを示唆し、コンテンツの魅力度の高さを示します。一方、ユーザー数は多いがページビューが少ない場合、サイトの構造や導線に改善の余地があるかもしれません。また、特定のページのページビューが突出して高い場合、そのコンテンツが特に注目を集めていることがわかります。 

これらの基本指標を深く理解し、適切に解釈する力を身につけることで、Google Analyticsへの苦手意識がなくなっていくのではないでしょうか。サイトの活気、人気のコンテンツ、改善が必要な領域など、あなたのサイトの全体像が鮮明に浮かび上がり、次のアクションプランが自然と見えてくるはずです。データ分析の世界に足を踏み入れた瞬間、あなたのWeb戦略は新たな次元へと進化を遂げるはずです。 

これで、Google Analyticsの基本指標を使いこなすための基礎はバッチリです! 

次回は、「GoogleAnalyticsの操作方法と基本指標」を活用した簡単な分析についてお話ししたいと思います。 

最後に 

いかがでしたでしょうか?今回は、Google Analyticsの基本指標について、少しでも理解を深めていただけたのなら幸いです。株式会社Galaxiaでは、Jリーグのクラブチームや上場企業から地域に根付いた企業様まで、幅広いクライアント様のWebサイト運営やデータ分析のサポートを行っております。私たちは福岡を拠点とし、東京にもオフィスを構えて全国の企業様へのサポートを行っています。どんな小さな疑問やお悩みでも、お気軽にご相談ください。私たちと一緒に、データを活用した効果的なWeb戦略を築いていきましょう。 

次回もどうぞお楽しみに!お問い合わせやご質問がございましたら、いつでもお待ちしております。 

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この記事を書いた人
上杉勇熙(うえすぎ ゆうき)
上杉勇熙(うえすぎ ゆうき)

株式会社Galaxiaの代表取締役。明治大学卒業後、生命保険会社に入社し、営業の最前線で活躍。豊富な営業経験と卓越したマネジメントスキルを活かし、Webマーケティング事業で起業。SEOやコンテンツ戦略において高い専門性を持ち、クライアントのデジタルプレゼンスを飛躍的に向上させることに情熱を注いでいる。

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